24 May 2006
Listen to the Band (from BBC Radio2)
BBC(英国放送教会。イギリスのNHK。)には「Listen to the Band」というBrass Band専門のラジオ番組があり、イギリスでは、金曜日の午後9時半から10時まで放送しています。幸いなことにインターネットでも聴くことができます。(昔は私もNHK FMで「ブラスの時間」を聴いていた覚えが...)
パーソナリティは、EBBCでもおなじみのFrank Rentonおじさん。このおじさんの経歴はListen to the BandのWebサイトの左にある「Biography」を見てください。
5月12日の放送では今年のEBBC2006からのBrass Band Willebroek演奏の「JOURNEY TO THE CENTRE OF THE EARTH」曲などが放送されていたり、その他ブラスの新譜の紹介など、常にホットな情報を提供しているようです。
インターネットのストリーミングなので、残念ながら音質には期待できませんが、ブラスファンとしてはとても貴重な情報源・番組です。
22 May 2006
イングランドブラスバンド選手権2006
EBBC2006が終わったばかりですが、2006年のイングランドブラスバンド選手権が7月1日にイギリスはマンチェススターで開催されます。オフィシャルページはこちらです。この選手権の優勝バンドが、来年のEBBC(ヨーロッパ選手権)に出場できることになっています。
課題曲はこの選手権のために委嘱されたスパークの新作「ダンスとアレルヤ(Dances & Alleluias)」です。個人的に期待大。
出場団体は次の通り。
- Bournemouth Concert Brass
- Brighouse & Rastrick
- Foden’s Richardson
- Hepworth (Lanson Homes)
- Leyland
- Mount Charles
- Polysteel
- Ransome
- Redbridge Brass
- Reg Vardy
- Sellers International
- The Fairey Band
- Woolley Pritchard Sovereign Brass
- Y.B.S.
そう、ブラックダイクの名前がありません。なので、ブラックダイクは来年のEBBCにはイングランド代表として出場できないないのです。
スパークの新曲は非常に楽しみだけど、このイングランド選手権は(もちろん)聴きに行くことができないし、ブラックダイクが出ない、すなわち来年のEBBCにも出ないのは残念です。
21 May 2006
[Graham] Journey to the centre of the earth (1)
EBBC2006ではチャンピオンとなったBrass Band Willebroekも含めて2団体が自由曲として演奏したグレイアムの最新作「Journey to the centre of the earth」。EBCC2006会場で生で聴いて以来、最近よく聴いています。演奏はEBBC2005のブラックダイクのものです。
文学少年・少女やディズニーファンなら当然ご存知の、ジューヌ・ベルヌ作の同名(日本語では「地底探検」)の冒険小説からのいくつかのシーンをグレイアム流にまとめた大曲です。
恥ずかしながら生まれてこのかた文学とはまったく縁遠かったので原作は読んだこと無いんですが、グライアムのこの曲には一発で惹かれました。(原作は知らないけど)タイトルから勝手に想像するその神秘性や不気味さ、そしてとても印象的なメロディと17,8分の大曲なのですが決して飽きることなく全曲聴くことができます。それも1日に何度も:)
EBBC2006の会場でStudy Score(7.95ポンド)を購入することができたので、このフルスコアを見ながらも聴いています。CDだけで聞く分でも素直に素晴らしい曲だぁで感動しますが、スコアを見ながらだど、よくこんな楽譜をこのレベルやテンポでびっちり合わせられるなぁとシロウトとしてはそちらにも驚愕するばかり。曲の緩やかで荘厳なフィナーレに差し掛かると背中かがゾクゾクしてしまいます。そして、EBBC2005のブラックダイクのライブ演奏のDVDを見ながらだとそれ以上の興奮が...2重3重と楽しんでます:)
早速グレイアムのお子さんも大好きな原作の「地底探検」を遅ればせながら読んでみようと思ってます。曲の理解も深まるし、今度ディズニーシーに行った時もより楽しめるでしょうしね:)
これでまたまたグライアムの好きな曲が一つ増えてしまいました。
06 May 2006
EBBC2007はバーミンガム(イングランド)で開催
EBBC2006の感想の前に来年のEBBCの開催について。
EBBC2007はイングランドのバーミンガムで2007年4月28日から5月4日まで開催される予定です。(EBBCの既定上、やっぱりゴールデンウィークとバッティング。うれしいやら悲しいやら...)
ここでちょっとした問題が。
イングランドで開催されるにも関わらず、EBBC2007にイングランド代表として出場できるバンドはたったの1バンドとなりそうです。その1バンドは基本的に2006年7月に開催されるイングランド選手権(課題曲はスパークの"Dances and Alleluias"!!)で決定されることになっていますが、そこにはブラックダイクやグライムソープなど名だたるバンドは出場しません。したがって、ブラックダイクはEBBC2007には出場できない可能性大、という状況です。
これは、EBBC2006のチャンピオンがベルギーのBrass Band Willebroekだったためで、EBBC2007には、Willebroekを含めてベルギーから2バンド、イングランド、ウェールズ、スコットランド、デンマーク、ノルウェー、オランダ、スイスから各1バンド。ここまでで合計9バンド。そして、今年は出場しなかったフランスとスウェーデンから1バンドずつと、すでに11バンドとなっています。EBBCの既定では最大12バンドが出場可能なようですが、EBBAは時間の都合から、12バンドの出場には難色を示しているようです。
したがって、EBBC2007バーミンガムは、イングランドからブラックダイク抜きの1バンドのみというのが濃厚です。
フットボールのワールドカップを考えれば当然のこと(前回チャンピオン国から2チーム出場はありえないけど...)なので、ヨーロッパ各国の演奏が聴けるのは楽しみですが、やはりまだまだレベルが高いイングランドからの出場が1バンドだけというのは少し残念です。
果たして来年のEBBCには聴きに行けるかどうか....大好きな英国なので、仕事(とお金もか...)の都合がつけば是非行きたいと思っています。
「イングランドから1バンド」に関する詳細はこちらを参照してください。
04 May 2006
EBBC2006結果 : Brass Band Willebroek!!
EBBC2006が開催されたベルファストからロンドンに戻って数日ぶりの更新、そしてEBBCの結果報告です。
ヨーロッパブラスバンド協会のEBBC2006の結果サイトにも公開されている通り、2006年のチャンピオンにベルギーのバンド「Brass Band Willebroek」が選ばれました! Congratulations!
2006年の上位3バンドに関しては、どのバンドも合計ポイント(課題曲と自由曲の合計)が191ポイントでしたが、既定により、課題曲のポイントの高い順に順位が確定するという接戦でした。
3位となったウェールズのBuy-as-you-View Bandの自由曲「The Promised Land」(世界初演)は自由曲では最高ポイント獲得。初演ということで始めて聴いたのですが、確かに素晴らしい演奏で緻密に練習していたことが分かる納得の結果でした。
...しかし腑に落ちない点もいくつか。それは、Black Dyke(4位)とYBS(5位)の結果です。
まずはBlack Dyke。自由曲「Extreme Makeover」は圧倒的な幅のダイナミクスレンジや、ビン(空き瓶!)を使ったことを差し引いても非常に色彩豊かな音色、かつ寸分の狂いのないアンサンブルなど、演奏終了直後は背中がゾクゾクして、「こいつら(失礼!)やっぱりすげぇ」と感激したものでした。課題曲も各ソロを始め、無難にこなしていた印象でした。課題曲だけでは1位から3位の中に入っているだろうとは思ってました。なので、結果発表で最初に第4位としてBlack Dykeが呼ばれてしまった時には思わず「えー!」っとうなってしまいました。結果のポイントを見ても、自由曲、課題曲ともにポイントが伸びていません。おかしいなぁ。課題曲は演奏順が1番目だったので、それが災いしたのかなぁ。
そして、YBS。自由曲の「Eden」は確かにパッとしませんでした。でも課題曲の「Seascape with high Cliffs」は素晴らしいパーカッションを中心に最高の出来と思っていたのですが....結局課題曲だけの順位だと4位。
Black DykeとYBSは個人的にはまだ納得いってません。私の耳がよくないってことですか...1位の「Brass Band Willebroek」と2位の「Brass Band Fribourg(スパークのMusic of the Spheresを演奏!)」は、それぞれの自由曲の直前のバンドはイマイチだったしなぁ...と良からぬことも考えてしまいます...
でも、そういう納得いかない点はあったにせよ、EBBC全体としては非常に楽しめました。EBBC全体の感想は次の機会にしますが、EBBC、とてもいいもんです。来年も聴きに来たくなりました。
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