14 February 2007
[EBBC2007] 課題曲は「エルガー・バリエーションズ」
EBBC2007のチャンピオンシップ部門の課題曲は、マーティン・エレビー(Martin Ellerby)に委嘱された新作"Elgar Variations"。日本語だと「エルガー・バリエーションズ」、「エルガー変奏曲」かな。
"エルガー"とはもちろん、イギリスが生んだ初めての(!?)大作曲家、サー・エドワード・エルガー のことで(サーが付くくらい偉い!)、なんと今年はエルガーの生誕150周年なんだそうです。エルガーの記念すべき年にイングランドでの開催のEBBC、そして課題曲はエルガー・バリエーションズ。これだけ聞いても興奮してきますね。
エルガーと言えば、一般的には行進曲「威風堂々」の1番や、彼の奥さんに捧げたバイオリンの甘い旋律の「愛の挨拶」が有名でしょうかね。威風堂々はもちろんあのプロムス最終日の定番が印象的:)
しかし、エルガーで「バリエーションズ」と聞けば、真っ先にオーケストラの「エニグマ変奏曲」が浮かびます。その中のニムロッド(Nimrod)やフィナーレ(Finale)は何度聴いたことか...それくらい名曲です。(我がスパークにも"エニグマ・バリエーションズ"という素晴らしい大曲があるけど...)。
その他「チェロ協奏曲」とか「序奏とアレグロ」や「交響曲1番」「同2番」も有名です。
エルガーはブラスバンド用に一曲だけ「セヴァーン組曲(Severn Suite)」を残しています。1930年の作品です。ブラックダイク演奏/ロイ・ニューサム指揮のCDを持っていますが、英国音楽の小品風なしっとり落ち着いた、いい曲です。
EBBC2007はエレビーの新作「エルガー・バリエーションズ」ということなので、当然エルガーのどれかの曲の旋律がテーマになっていることでしょうし、その1曲だけじゃなく色々な曲が見え隠れしてきそうで楽しみです。まずはテーマ当てで1ヶ月くらい楽しめそうです(ちと暗いかな...)。
EBBC2005のヨハン・デメイ作曲の"Extreme Makeover"(エクストリーム・メイクオーバー)はチャイコフスキーの(アンダンテ・カンタービレの)バリエーションで、こちらもいくつかのチャイコの旋律が登場してましたし。
これから5月まではエルガーの曲をたくさん聴いて予習しないといけませんね:)
(うーんでもブラスは少ない...ってか1曲...)